エアコンの掃除の仕方!自分でスプレーを使いファンやルーバーも簡単、黒カビ対策も

知識

はじめに:その不快なニオイ、実はカビが原因かも!

夏の冷房や冬の暖房で大活躍するエアコン。定期的にフィルター掃除をしている方は多いと思いますが、内部のファン熱交換器(エバポレーター)、そして風向きを調整するルーバーといった、見えにくい部分の汚れは見過ごされがちです。

「久しぶりにエアコンをつけたら、なんだかカビ臭い」「風量が弱くなった気がする」「電気代が高くなった」――。これらの不調は、エアコン内部に溜まったホコリ、油汚れ、そして最も厄介な黒カビが原因かもしれません。

エアコン内部は、冷房や除湿運転時に結露するため、カビが最も好む「湿度・温度・栄養」の三拍子が揃った、カビの温床となりやすい環境です。カビが放出する胞子はアレルギーの原因にもなり、健康にも悪影響を及ぼします。

この記事では、市販のエアコンクリーニングスプレーを効果的に使い、プロに頼らず自分でエアコンを徹底的に掃除する方法を、ステップバイステップで詳しく解説します。

特に汚れが溜まりやすいファンルーバーの掃除、そしてしつこい黒カビ対策に重点を置いて紹介します。この記事を読めば、あなたのエアコンも見違えるほどキレイになり、快適で健康的な空気を取り戻すことができるでしょう。

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I. 自分でエアコン掃除を始める前の準備と注意点

1. 準備する道具リスト

カテゴリ道具/材料用途
掃除用エアコン洗浄スプレー(ムースタイプ・リンス不要タイプ推奨)熱交換器(エバポレーター)の洗浄・除菌
中性洗剤(食器用洗剤など)ルーバーや外装カバーの油汚れ落とし
歯ブラシ・綿棒細かい隙間やファンの溝の掃除
霧吹き洗剤を薄めたり、水で洗い流す際に使用
養生・保護ゴミ袋(45L〜70L)養生テープ電気部品や壁、床への水濡れ防止(汚水受け作成用)
新聞紙・ビニールシート床の保護、作業後の水分拭き取り
ゴム手袋・マスク・保護メガネ洗剤やカビの胞子から肌・粘膜を保護
その他ドライヤー洗浄後の乾燥促進
ドライバー(機種によっては不要)ルーバーや外装カバーの取り外し
バケツ汚水の処理

2. 掃除を始める前の最重要確認事項

  • 必ずコンセントを抜く!:感電や故障を防ぐため、作業前には必ずエアコンのブレーカーを切るか、コンセントを抜いてください。
  • 室外機の確認:室外機に溜まった汚水が排出されるドレンホースの出口が詰まっていないか確認しておきましょう。
  • 電装部分の徹底養生:エアコンの基盤やモーター、センサーなどの電装部品に水や洗剤がかかると、故障の原因になります。養生テープとビニールでしっかりと保護してください。
  • スプレーの使用を推奨しない機種:お掃除機能付きエアコンや、製造から10年以上経過した古い機種は、分解が複雑だったり、部品が劣化していたりするため、プロに依頼することを強く推奨します。

II. ステップバイステップ!自分でできるエアコン掃除の手順

Step 1. 外装カバー・フィルター・ルーバーを取り外す

掃除の効率を上げるため、取り外せる部品は全て外します。

  1. カバーの取り外し:取扱説明書を確認し、前面・上部・側面のカバーを外します。無理に力を加えると破損の原因になるので慎重に。
  2. フィルターの掃除:外したフィルターのホコリを掃除機で吸い取り、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく洗います。黒カビがある場合は、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を薄めた水に30分ほど浸け置きすると効果的です。最後に水でよくすすぎ、完全に乾かします。
  3. ルーバー(風向板)の取り外し:手でゆっくりと外し、中性洗剤と歯ブラシで、カビやホコリが溜まりやすいルーバーの溝や接続部分を徹底的に洗います。

Step 2. 養生と汚水受けの作成

これが、床や壁を汚さないための最も重要な工程です。

  1. 電装部品の養生:リモコン受信部や操作パネルなど、電気部品が露出している箇所を養生テープで完全に覆います。
  2. 汚水受けの作成:45L〜70Lの大きなゴミ袋を開き、下部をエアコンの横幅に合わせてカットします。エアコンの本体と壁の間にゴミ袋の上部を養生テープで貼り付け、下部をバケツに入れるか、床で受けられるように広げて、洗浄液と汚水が流れるルートを作ります。

Step 3. 熱交換器(アルミフィン)の洗浄と除菌

エアコンの心臓部であり、最もカビが発生しやすい場所です。

  1. ホコリの除去:露出した熱交換器の表面にある大きなホコリを、掃除機のブラシノズルを使って優しく吸い取ります。
  2. 洗浄スプレーの噴射エアコン洗浄スプレーを熱交換器全体にムラなく噴射します。スプレーは上部から下部へ向けて、縦のラインに沿って吹き付けるのがコツです。奥のアルミフィンの間にもしっかりと行き渡るように噴射してください。
  3. 放置:スプレーの注意書きに従い、一定時間放置します。スプレーに含まれる洗浄成分や除菌成分が、カビや汚れを分解し、ドレンホースを通じて外部に排出されます。⚠️ 注意点:スプレーが周囲の壁や天井に飛び散らないよう、注意深く作業しましょう。

Step 4. ファンと送風口の徹底掃除

風を送り出すファンは、カビやホコリが層になって溜まっている、ニオイの最大の原因となる場所です。

  1. ファンの露出:機種によっては、手でファンを回しながら掃除できるように、手で回すための羽根(ターボファン)がある場合があります。
  2. 洗剤の塗布:霧吹きで薄めた中性洗剤をファン全体に吹きかけ、しばらく放置して汚れを浮かせます。
  3. ブラシで掻き出す:歯ブラシや専用のエアコンファン洗浄ブラシを使い、ファンの羽根の溝(フィン)に入り込んだドロドロの汚れを丁寧に掻き出します。この際、ファンをゆっくりと回しながら、満遍なく掃除することが重要です。
  4. 水で洗い流す(推奨):黒カビや頑固な汚れがある場合は、霧吹きで水を吹き付け、汚れを洗い流します。洗い流した水は、熱交換器と同様に、汚水受けに流れていきます。💡 コツ:洗剤が残るとカビの栄養源になるため、洗剤成分が残らないようしっかりと水で洗い流すことが、後の黒カビ対策に繋がります。

III. 黒カビ対策とアフターケア

1. 黒カビを徹底的に除去・予防する洗浄液の選び方

市販のエアコン洗浄スプレーは、ホコリや油汚れの除去には優れていますが、しつこい黒カビを根こそぎ除菌するためには、以下の点に注目して選びましょう。

  • 除菌・防カビ成分の有無:「除菌」「防カビ」と明記された製品を選ぶ。
  • ムース/泡タイプ:汚れに密着し、液だれしにくいため、ファンの奥の汚れに長時間作用させやすい。
  • リンス不要タイプ:水での洗い流しが不要とされていますが、可能な限り、仕上げに軽く水(または消毒用エタノールを薄めた液)を噴霧し、洗剤成分を流しきることを推奨します。洗剤の残留はカビの栄養源です。

2. 仕上げの乾燥が黒カビ対策の鍵

掃除後の生乾きの状態は、カビの増殖を加速させてしまいます。徹底的な乾燥が、黒カビ対策の最重要ポイントです。

  1. 拭き上げ:外装カバーやルーバーなど、取り外した部品の水分を完全に拭き取ります。
  2. 送風運転:全ての部品を元に戻す前に、養生を外し、コンセントを繋いでエアコンを送風モード1〜2時間運転させます。
  3. ドライヤーの活用:特にファンの内部は乾きにくいので、送風口から冷風(または弱めの温風)を送り込み、集中的に乾燥を促進させると効果的です。

3. 掃除後のニオイ対策とカビの予防法

掃除を終えたら、再発防止のために日頃から以下の対策を心がけましょう。

  • 「内部クリーン」機能の活用:最近のエアコンには、運転停止後に自動で内部を乾燥させる「内部クリーン」機能が搭載されています。この機能は必ず使用しましょう。
  • 送風運転の習慣化:冷房・除湿運転でエアコンを使用した後は、停止する前に30分〜1時間ほど送風運転に切り替えます。これにより、内部の結露を乾燥させることができます。
  • フィルター掃除のルーティン化:2週間に一度はフィルターを掃除機で吸い取りましょう。ホコリを取り除くことで、内部に溜まるカビの栄養源を断つことができます。
  • こまめな換気:室内の湿気を逃がすため、定期的に窓を開けて換気しましょう。特にキッチンや浴室に近い部屋のエアコンは、油分や湿気を吸い込みやすいため注意が必要です。

IV. よくある疑問とトラブルシューティング

Q1. 掃除後に変なニオイがするのですが?

  • A. 洗剤が完全に洗い流されず、内部に残っている可能性があります。残った洗剤が乾燥し、ニオイを発しているケースが多いです。もう一度、熱交換器とファンに水だけを霧吹きで噴霧し、十分に送風運転を行って洗剤成分を流し切ってみてください。
  • A. また、洗い流せなかった古いカビの死骸が原因の場合もあります。この場合は、数日間の送風運転でニオイが軽減することが多いですが、改善しない場合はプロの分解洗浄が必要です。

Q2. エアコンの奥まで手が届きません。どうすればいいですか?

  • A. ファンの奥まで手が入らない場合は、柄の長いエアコン専用ブラシや、柄を伸ばした歯ブラシを使用してください。また、奥の熱交換器は、スプレーを奥まで吹き付けることが重要です。スプレーのノズルを奥に入れ、風向きを調整するルーバーの隙間から噴射すると、奥まで届きやすくなります。

Q3. お掃除機能付きエアコンは自分で掃除できますか?

  • A. 基本的におすすめしません。お掃除機能付きエアコンは、ダストボックスや複雑な配線・ギアがあり、分解・再組み立てが非常に困難で、失敗すると高額な修理費用が発生するリスクが高いです。フィルター部分のホコリ取りは自分で行えますが、熱交換器やファンはプロの分解洗浄を依頼しましょう。

まとめ:快適な空気で健康的な生活を!

エアコンを自分で掃除するのは手間がかかりますが、その効果は絶大です。電気代の節約冷暖房効率のアップはもちろん、何よりもカビや雑菌の胞子を吸い込まない、健康的で快適な空気を取り戻すことができます。

この記事で解説した「養生を徹底する」「ファンとルーバーの黒カビを洗い流す」「送風運転で完全に乾燥させる」という3つのポイントを押さえれば、あなたのエアコンは再びキレイに生まれ変わるでしょう。

ぜひ、この記事を参考に、年に1〜2回を目安にエアコン掃除を習慣化してみてください。

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